ダナーから、ダナーライトの後継ともいえるリーズナブルなモデルがリリースされました。
「ダナーフィールド」です。
ダナーライトの約半額の価格設定で機能はそのままという大変コスパの高いアウトドアブーツです。
もちろん、ゴアテックス搭載です。
すでに販売が終了してしまいましたが
スノーピーク×ダナーのコラボレーションが実現した「DANNER FIELD PRO.(ダナーフィールドプロ)」をもとに
ダナーフィールドについてダナーライトとの比較を交えて紹介していきます。
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ダナーフィールドはダナーライトと見た目はほぼ同じ
※掲載商品はダナーフィールドプロです。
ご覧の通り往年の名作ダナーライトと見た目はほとんど一緒です。
透湿防水素材の革命児ゴアテックスを靴下状に加工したゴアテックスブーティー搭載
イタリアの名門ビブラムソールを採用しているなど、ダナーライトと比べて全く遜色ありません。
シューホール上部がハトメ仕様になっていないことも、多くのユーザーにとって使いやすさを重視している点がうかがえます。
これでダナーライトの半額というのには非常に驚きです。
3万円で購入できるのは本当に素晴らしいでしょう。
生産国がアメリカではなくベトナムとなっていますが、商品の品質にはまったく問題はありません。
ダナーフィールドとダナーライトを比較レビューする
並べてみると本当によく似ているこの二足。
やはり、ダナーフィールドはダナーライトの後継といっても過言ではありません。
レジェンドのダナーライトにダナーフィールドはどこまで迫れるのか。
その違いを比較していきます。
ダナーフィールドとダナーライトの生産国の違い
生産国はダナーライトがアメリカ製に対してダナーフィールドプロはベトナム製です。
ベトナム製と聞くと品質が…なんて思いがちですがむしろ精度はダナーフィールドプロの方が高いと思います。
ダナーフィールドとダナーライトのタグ表記の違い
<左:ダナーライト 右:ダナーフィールドプロ>
どちらもサイズは「US9」で同一です。
サイズタグはダナーライトは靴の内側にプリントシールが接着されているのに対し
ダナーフィールドプロはタンの部分に縫い付けられています。
型番表記は6数字+英字表記は変わらないですが、ダナーフィールドプロの場合、一番最初に英字が来ています。
ダナーフィールドプロGREGIOカラーの品番は D121013 ということになります。
ダナーフィールドとダナーライトのサイズ感の違い
ワイズ表記はないですが、履いた感じではダナーライト同様にEEワイズという印象です。
ダナーライトはインソールがありませんが、ダナーフィールドはインソールが付属しています。
サイズ感に関しては、インソールの分だけ若干違います。
ダナーライトはインソールが付属していないのに対してダナーフィールドプロはOrtholite®製のインソールが付属しています。
ダナーライトはゴアテックスブーティーを傷めないように市販インソールを敷いて履くことを推奨されています。
私はインソールを入れて履いています。
ダナーフィールドはインソール込みであればダナーライトとサイズ感はほとんど変わりません。
ダナーライトのサイズ選びが27.0㎝であれば
ダナーフィールドも27.0cmで大丈夫です。
どちらも27.0cm+インソールという考えです。
ダナーフィールドはダナーライト同様、足なじみが非常によく通常のブーツでは避けられない「履きならし」はほとんど必要ないように感じます。
ダナーフィールドのサイズ選びのコツ
靴の選び方の基本は
足長に合わせるのではなく足幅に合わせて買うのがポイントになります。
私は普段、ナイキ/コンバース/リーボックは28.0cmを履いていますが足長からすると若干余ります。
しかし、足幅からするとちょうどいいです。
多くの日本人はあ横幅が広い扁平の足です。ワイズでいうと2E(EE)程度です。
上記3種類のスニーカーは足幅の細い欧米人向けに作られており、ワイズはEです。
ダナーフィールドプロのワイズもEEですが、やはり若干狭めです。
しかし足長としては大きめの作りになっています。
普段、27.5-28.0cmのナイキのスニーカーを履いている人は27.0cm(US9)で大丈夫です。
サイズ感としては普段履いているスニーカーサイズの0.5~1.0cm小さいものを選ぶとよいと思います。
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ダナーフィールドとダナーライトの重量比較
<左:ダナーライト 右:ダナーフィールドプロ>
- ダナーライト:約850g
- ダナーフィールド:約780g
ダナーフィールドの方がダナーライトに比べて70g程度軽いです。
作りとしてはほぼ一緒ですが、採用するパーツ等の兼ね合いで軽くなっているものと思われます。
履いた感じで70gは体感できるほどです。
やはり、軽い方が歩きやすいですね。
ダナーフィールドとダナーライトの革質の違い
革質に関してはカタログ上は「フルグレインウォータープルーフレザー」と表記されています。
近年のダナーライトは防水性を重視しているようで昔のようなオイルドレザーではなく、革の上に膜を張るような塗装方法にしています。
そのため、履きこむとビニールが張ったようなしわになってしまいます。
こちらは右側に比較対象としてオイルドレザーの「ダナーライトカモ」を掲載しました。
ダナーフィールドプロの質感としてはオイルドレザーに近く、マットな印象です。
恐らくエイジングという意味ではダナーフィールドプロのほうが楽しめると思います。
履き口部分の厚さは共に約9mm程度と差はみられませんでした。
革の厚さもほぼ同等でした。
軽量モデルのガムライトソールを使ったダナーライトに比べると厚い印象です。
ダナーフィールドとダナーライトのゴアテックスブーティーの違い
靴底の方を上から見てみるとダナーライトは同色の素材で靴底部分までおおわれているのに対してダナーフィールドプロは底のみ違う素材となっています。
ただ、公式HP上ではどちらも「ゴアテックスブーティー」採用との記載です。
創業当時の製法だと、靴下状にしたゴアテックスメンブレンを張りつけた生地を内側に縫い合わせるといった手法だったようですが現代では進化して、よりよくなった結果、違いが表れたと考えられます。
汗は通すけど、外部からの水は通さないという透湿防水性もアップデートされているわけです。
ダナーフィールドとダナーライトのサイドアッパーのナイロン素材の違い
履き心地の肝となるサイドのナイロン生地ですが、ダナーライトはコーデュラナイロン®という引き裂きに非常に強いナイロン素材を使用しています。
一方でダナーフィールドプロでは、コーデュラナイロン®の記載はありません。
よく観察すると、若干ダナーライトの方が目が細かいような印象です。
ダナーフィールドプロも同様にナイロン生地ですが商標登録されているコーデュラナイロン®を使わずに通常のナイロン生地を使うことでコストを下げていると考えられます。
ダナーフィールドとダナーライトの足首タグの違い
ダナーライトのゴアテック表記はタグにありましたが、ダナーフィールドプロは足首内側にGORE-TEX®タグが付きます。
それに対して、足首外側にはダナーライトがMADE IN USAと記載したタグがあるのに対してダナーフィールドプロはではそれがありません。
ダナーフィールドとダナーライトのシューホールの違い
ダナーライトは上3つ分の靴紐の止める形式がシューホールもしくはアイレットとなっています。
ダナーフィールドプロは上三つがシューホールになっているため紐の締めが上げ/緩める が非常に行いやすくなっています。
ダナーフィールドとダナーライトのステッチを比較する
続いてダナーフィールドとダナーライトのステッチの仕上がり具合を比較していきましょう。
ほぼすべて均等幅で縫製されています。
写真3枚枚目では、ダナーライトの革がささくれ立ってしまっているのに対してダナーフィールドプロはしっかり処理がされており、非常に美しいです。
両社共にダナー伝統の「ダナーステッチダウン方式」のため靴底がすり減ってしまったら靴底を丸ごと交換=ソール交換 することができます。
靴底はもちろん両社ともにビブラム社の#148ソールです。
これについては色が違うのみで全く一緒です。
ダナーフィールドとダナーライトの踵ロゴの違い
真後ろから見るとダナーライトの方は押印のダナー、ポートランドオレゴンで生産という英語表記があります。
一方ダナーフィールドプロは踵の外側にあります。
押印サイズは同様ですがEST.1932の文字が追記されています。
ヒールカップがかなり改善されておりダナーライトに比べるとダナーフィールドプロはよりアキレス腱の方まで踵のサポートが伸びていました。
これによって踵のホールド感が非常にしっかりしていてブーツの中で足が動いてしまうということはありません。
ダナーフィールドとダナーライトのタン表記の違い
タンの表記はダナーライトが控えめのサイズなのに対してダナーフィールドプロはドンっと大きくロゴが押印され、踵と同様にEST.1932の文字が入っています。
ダナーフィールドはダナーライトと同等のクオリティ
当初、ベトナム製だからといってクオリティの面で非常に心配していましたがそれについては全く心配ありませんでした。
むしろ順当進化を遂げて、ダナーライトよりもさらに改善された点が多く見られました。
履き心地もダナーライト同様抜群です。
足なじみが非常に良い。
ダナーフィールドはダナーライト同様、もしくはそれ以上のクオリティを持っていると確信しました。
そして価格も非常にリーズナブル!
これは間違いなく買い!のアイテムです。
ダナーフィールドのカラーラインナップ
ダナーフィールドは、ダナーライトの往年の定番カラーに準じて作っているため非常にかっこいいです。
- 往年のカーキ×イエロー(型番30420X)→D121003 D.BROWN/BEIGE
- ライトブラウン×ブラウンのセダ―レインボー(型番12040X)→D121003 TAN/D.BROWN
- 新定番のブラック×ブラック(型番31400X)→D121003 BLACK/BLACK
まとめ
ダナーフィールドは正統なダナーライトの後継といえるでしょう。
非常にリーズナブルな価格でダナーフィールドがリリースされたことで、ダナーライトの購入を検討していた方もこちらに流れてきそうですね。
高いけども「一生モノ!」と腹を決めてダナーライトを購入するか
進化してコスパ抜群なダナーフィールドを購入するか…
迷うところですね。
是非お気に入りの一足をゲットしてください!
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ダナー製品の問い合わせは下記からお願いします。
(問)ダナーインフォメーション Tel:03-3476-5661 http://jp.danner.com/index.html
この記事の著者|Ryosuke Kawamura
GreenEchoes Studio代表/GreenTimesライター
新潟市中央区にあるWEBサイト運営事業「グリーンエコーズスタジオ」の代表をしています。
このサイトはすべて代表である河村の趣味であるブーツを徹底的にレビューしています。
- 運営企業:GreenEchoesStudio
- 連絡先:info@greenechoes-studio.com
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