
昨今話題になっている完全自動お掃除ロボット「ルンバ」。
対抗機種が多数出ている中、どの電気屋さんへ行っても
「他社メーカーはほとんど出て(売れて)いません」
というほどの人気ぶりです。
いざ買おう!と思っても現行機種のラインナップは5種類と
どの機種を買ったらいいのか非常に迷うところです。
本記事では
「ルンバの正しい選び方」をフローチャート形式
で紹介していきます。

もくじ
最新版!ルンバの種類と機能を比較
iRobot®社がリリースしているRoomba®(ルンバ)の
現行ラインナップは5種類あります。
早速紹介していきましょう。
ルンバの現行ラインナップ一覧

- ルンバ i7+(プラス)
- ルンバ i7
- ルンバ 960
- ルンバ e5
- ルンバ 643
(2019年8月現在)
ルンバ最上位機種と最下位機種の価格差
現在、ルンバは最上位機種のi7+(プラス)を頂点に機能別・価格順に5種類のラインナップが存在します。
もちろん、各機種ごとに搭載されている機能が異なっていることで、それがそのまま価格差になっています。
単純比較ですと、最新版のi7+(プラス)の値段が実売14万円程度ですので
最下位機種のルンバ643の実売価格3万円と比べると
価格差なんと11万円です。
最下位機種の5倍もの価格差が存在しています。
しかし、これにはしっかりとした理由があります。
これがそのまま
ルンバの自分に合った選び方に直結しています。
ルンバのラインナップからみる搭載機能の一覧

にとても便利な一覧表が掲載されています。
しかし…非常に多機能なのはわかるのですが…
何が必要で何が不要かよくわからないのが本音です。
そこで当サイトでは、ルンバの正しい選び方を解説していきます。
着目点を絞ると一気にどの機種が自分に合っているかが見えてきます。
ルンバの正しい選び方をフローチャートで解説
5種類もあるルンバ、その価格差が11万円もあることからいったい自分がどの機種を選べばいいかわからない方も多くいらっしゃることでしょう。
キーポイントはたった一つ。
「掃除したい部屋の数」
これだけです。

掃除したい部屋数は何部屋か?iAdapt®ナビゲーションシステムに着目

ルンバを選ぶときに一番重要視しなくてはいけないことは
掃除したい部屋の数は何部屋か
という点です。
これを間違うと、「ルンバが迷子になってホームベースに戻れない」とい問題が発生して
結局お部屋の掃除を行うことが出来ません。
現行ラインナップのルンバは「iAdapt®(アイアダプト)ナビゲーションシステム」という自立思考システムが搭載されていますが
このバージョンによって「複数の部屋が掃除できるか」が決まってきます。
iAdapt®ナビゲーションシステムのバージョンの違い
iAdapt®ナビゲーションシステムは現在バージョン1.0(無印)からバージョン3.0までが存在します。
この数字は大きいほど高性能ということを意味しています。
<iAdapt®1.0>
高速応答プロセス iAdapt®(アイアダプト)
センサーが部屋の状況を把握。部屋のすみずみまでくまなく清掃します。
部屋の状況を正確に把握し、高度な状況判断と、理想的な清掃動作を同時に実現。
〈考えながら行動する〉ルンバ独自のテクノロジーは、ボタンひとつ押すだけで、あらゆる住環境に対応します。
このシステムはセンサーによって部屋の情報を収集し、掃除をしていない個所を分析、効率よく掃除できるパターンをルンバ自身が思考・選択する仕組みとなっています。
しかし、このシステム(iAdapt®1.0)の弱点は複数の部屋には通用しないということです。
例えば扉を隔てて複数の部屋を掃除してほしい場合、このシステムの要件を超えてしまうため、十分な掃除ができないどころか
- 「ルンバ迷子事件」
- 「ルンバ野垂れ死に事件」
が発生します。
例えば我が家のような、リビングに併設してダイニングがあり、カウンターキッチンタイプとなっているような場合、同一の空間として認識してくれない可能性があります。
もちろん、扉で隔てられてリビングの隣に寝室がある場合や廊下がある場合、そこから出てしまえば最後、迷子になってしまいます。
そのような場合にルンバ下位機種を導入したい場合は、複数の部屋があるときに一つの部屋のみを掃除できる環境を作ってあげる必要があります。
具体的には「扉を閉めてルンバをその部屋に閉じ込める」という状況です。
…私なら上位機種を買うか、とりあえずサブスクリプションサービス(レンタルサービス)で下位機種でも動作可能か様子を見ます。
<iAdapt®2.0ビジュアルローカリゼーション>

ルンバ本体に搭載されたカメラとフロアトラッキングセンサーなどの多彩なセンサーにより、フロア全体をナビゲーション。
ルンバ自身が今どこにいるのか、部屋のどこがまだ清掃されていないのかを高精度に判断します。
清掃できる面積は最大112畳。
リビングやキッチン、寝室をはじめ、入り組んだ廊下や家具の下まで、すべての部屋をすみずみまで清掃します。
稼働時間内なら清掃可能な部屋数に制限はありません。
iAdapt1.0と2.0の決定的な違いは
ルンバ自身が今どこにいるのかをを正確に把握できる
ということです。

画像のように複数の部屋が壁で区切られて併設しているような環境でも、順々に清掃していくことが可能です。
上位機種であれば迷子になることもなく、野垂れ死にすることもありません。
おそらく、ルンバを導入しようと思っている方の大半はこのような環境にお住まいであることがほとんどでしょう。
e5を導入するくらいであればもう少し頑張って
iAdapt®2.0搭載の960を購入した方が良いでしょう。
<iAdapt®3.0ビジュアルローカリゼーション>
このシステムにはImprint™スマートマッピング機能が搭載されています。
Imprint™スマートマッピング
ルンバが部屋の状況を学習して記憶するので、リビングルームからキッチンへのルートなども賢く判断。どの部屋をいつ掃除するかも、自在にコントロールできます。
iAdapt®2.0と3.0の決定的な違いはこのように
自動で室内の環境をマッピングできるかどうか
ということです。
部屋の環境を記憶できるといことは
「とりあえず来客があるからすぐにリビングのみを掃除してほしい」
といった部屋ごとに選択した掃除指示が可能になります。
※このシステムを使用するにはWi-Fi環境とiRobot®HOMEアプリが必要

これは実際に導入したi7+でマッピングした自宅の地図です。

白いブロックは子供のおもちゃやキッチンカートがあって掃除できなかったことを示しています。
ウチはリビング16畳、キッチン4畳、廊下4畳程度ですが、1回の掃除に30分はかかります。
急な来客で急いでリビングを掃除してもらっている間にお茶の準備…なんてことも可能です。
リビングだけの掃除を選択した時は15分程度しかかかりませんでした。
ごみ捨てが面倒なら間違いなくルンバi7+(プラス)を選ぶべき【上位機種を選択した場合】
掃除したい部屋の数で上位機種か下位機種か決まることが分かりました。
複数の部屋を掃除したい場合、i7+かi7/960のどちらかを選ぶことになります。
この二つのグループの大きな違いは
ごみ捨てが自動かどうか
という点です。
ルンバi7+はホームベースに紙パック式ごみ掃除機がついているためごみ捨ては自動化できる
通常、ルンバで収集したごみは、ルンバ本体の取り外し可能なゴミ受けに格納されます。
ルンバの本体は直径約30cm、厚さ約4㎝です。
ゴミ受けの大きさはせいぜい10㎝×10㎝程度の大きさしかありません。
よって、1回のルンバの稼働で1回のごみ捨てが必要になる場合が大半でしょう。
それがi7+になると、ホームベースに戻って充電されるのと同時に付属のクリーンタワーに収集したごみを吸い取ってくれます。

ルンバi7+は紙パック式ごみ掃除機分のランニングコストがかかる
ルンバi7+のホームベースには、紙パック式のごみ掃除機が付属していると考えてよいでしょう。
この動画の一番最後に吸い取っている音が収録されています。
まさに掃除機そのものです。
この紙パック式掃除機のデメリットとしては、30日程度に1回紙パックごと捨てる必要があるため、紙パックのランニングコストがかかります。
3個入りで2000円程度ですので、一つ約700円程度。
30日でいっぱいになるのであれば年間コストは8400円です。
ごみ捨ての手間まで自動化したい方はルンバi7+がおすすめですし
毎日捨てる気概がある方であればルンバi7もしくはルンバ960が良いでしょう。
自動掃除スケジュール機能を使いたい場合はルンバe5を選ぼう【下位機種を選択した場合】

複数の部屋を掃除しない場合、下位機種を選択した方が圧倒的に安いです。
しかし、下位機種の中でもルンバ643とルンバe5には多くの点でルンバ643の方が機能が省かれているので注意が必要でうs
その一番着目したい点が
ルンバ643にはスケジュール機能がない
という点です。
ルンバ643は手動掃除がメイン
まず、スケジュール機能を使うにはルンバ本体がWi-Fi機能を内蔵していて且つ、iRobot®HOMEアプリに対応している必要があります。
このアプリを使用することでルンバをいつ、どの時間帯で自動で掃除してくれるかを
することが可能となります。
ルンバ643はその機能がすべて省かれています。
簡単にいうと、ルンバ643は手動でスイッチを押さないと掃除してくれない
という衝撃の機種なのです。
「自動掃除機ルンバ」の手動起動。
ある意味シュールですね。
よって、ルンバであってルンバでないのがルンバ643です。
間違いなく購入対象から外した方が良いでしょう。
下位機種を購入するのであればルンバe5一択です。
掃除機は簡単には壊れないので迷ったら最上位機種を買うべき

以上、フローチャート式でルンバの選び方を解説してきました。
やはり最上位機種は間違いなく便利です。
掃除機の寿命は案外長く、ルンバも例外ではないでしょう。
5年使うとして、最上位機種を買った場合の年間コストは約3万円です。
1日30分の掃除時間が節約できて、毎日掃除したとします。
これを時間換算すると年間7.5日分の余剰時間が生まれます。
要するに7.5日分を年間3万円で買うのです。
…私はお得に感じてしまいますが…
まよったらまずはレンタルしてみましょう。
アナタの背中を押せることを願っています♪


